スマートマスターとは

主催団体
一般財団法人 家電製品協会
公式サイト

資格の概要
『スマートマスター』は、スマートハウスを、消費者に分かりやすく訴求し、その実現をサポートする職につく人材に最適な資格です。
スマートマスターは、スマートハウスのスペシャリストとして家の構造や性能に関する知識、家電製品や住宅設備、エネルギーマネジメントなどに関する技術や商品の動向を理解し、消費者個々のニーズに合ったスマートハウスの構築を支援する人材を認定する資格です。
最近主流になりつつある省エネ住宅や太陽光発電などの再生エネルギー活用に関する知識が問われます。
受験資格
なし
受験方法
CBT試験
年2回 毎年3月・9月
受験料
9,400円(2科目受験)、1科目受験の場合は6,200円
こんな人にお勧め
・家電販売の仕事に従事する人
デジタル家電はもちろんですが、最近では冷蔵庫や電子レンジといったキッチン周りの家電や、エアコン・照明器具などの生活家電・季節家電といった白物家電製品でもネットに繋がる製品が増えてきました。
IoT家電・スマート機器が「接続・連携・提案型」に進化したため、従来の家電製品知識だけでは顧客対応に限界があります。スマートマスター資格は家電+住宅・エネルギー・ITまで広範囲の体系知識が前提となるため、多様化するニーズに的確に応えられる力となります。
家電量販店ではスマートマスター資格取得者がいると「IoT家電の相談対応力」「省エネ提案力」「信頼・安心感」など顧客満足度の向上につながると評価されています。実際、ヤマダホールディングス等の大手企業も資格取得を積極推進しています。
省エネ・快適・安全を実現する家電・住設選定、IoT接続やホームネットワークの設定・トラブル対応など、スマートマスターの現場実務は「家電販売+住まい提案」の領域へ拡大し続けています。
・リフォーム関係の仕事に従事する人
スマートマスター資格取得者は、スマートハウス化や省エネリフォーム、最新住宅設備・IoT家電導入提案ができる専門人材として位置付けられています。
既存住宅のスマート化、省エネ性能向上、高機能化に対する住み替え・リフォーム需要の拡大に伴い、資格保持者がいることで「スマートホーム仕様のリフォーム提案力」に大きな差が生まれています。
スマートマスター保持者は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)構築やエネルギーマネジメント(HEMS)、AI/IoT連携など多様なニーズに対応可能です。
資格受験記録
受験のきっかけ
スマートマスターの試験では「スマートハウスの基礎」と「スマートハウスを支える機器・技術の基礎」の2科目による試験が行われるのですが、家電製品総合アドバイザーor家電製品総合エンジニアのどちらかの資格を所有していると「スマートハウスを支える機器・技術の基礎」の試験が免除されます。
既に「家電製品総合アドバイザー」「家電製品総合エンジニア」どちらも所有しているので科目免除の対象者となるので勉強するのは「スマートハウスの基礎」のみ。
1科目だけならそれほど難しくないかも?
ということで軽い気持ちで受験してみることにしました。
勉強時間
約10日間
過去4年分の問題集を購入して解きまくりました。理解できない言葉や法律はGoogle先生に教えて貰います。
難易度(個人的体感)
他の家電関連の資格とは違って予備知識が全くないため理解するのに時間がかかりました。
とはいえ、問われる範囲はそれほど広くないので難易度は低いです。
ただ、私が受験した際は過去4年分の問題集で全く触れられていない内容の問題が多数出題されたので、受験中に難易度が★2つ分くらい跳ね上がった気がします。かなり手強かったです。
実用性(個人的感想)
スマートマスターを勉強することで、SDGsとかDX(デジタルトランスフォーメーション)とかカーボンニュートラルとか、昨今流行しているワードの詳しい意味が分かります。
給湯器や照明器具・家電製品など、現在使えている機器もいつかは古くなり壊れます。
いざ買い換えとなったときに、時代に適合した環境に優しい機器を選べるようになるのかもしれません。
不動産業界や建設・リフォーム業界で働いている人だとお客様からの信頼を得られるという点で実用性は高そうです。
実際にマンション管理士や管理業務主任者などの不動産関係の資格試験では住宅の構造や設備などに関する分野からも出題されます。それらの問題を解くのにスマートマスターの知識が役だちました。
受験してみた感想
まだまだ進化・発展中のジャンルなので毎年のように新しい技術や基準が追加されている分野です。なので試験対策も過去問を解くだけでは追いつかない印象です。
前述したように家電製品アドバイザー(エンジニア)の総合を取得していれば科目免除がありますが、初学者の方で2科目両方とも受験するのであれば公式テキストは必須だと思います。
東日本大震災による原発事故により、電力の作り方・使い方の見直しを求める声が大きくなり、一般住宅用の太陽光発電やオール電化住宅がブームになりました。
あれから10年以上の月日が流れ、住宅用発電システムの性能や耐久性もかなり向上し、余剰電力の蓄電システムも取り入れやすい環境が整いつつあります。
東京都では2025年度から新築住宅には太陽光発電の設置が義務化されます。
住宅設備における創エネ・省エネの流れはこれからも加速し続けるでしょうから、それらに関する最低限の知識を身につけておいて損はしないのかなぁ、と思っています。
上位資格
無し