メルカリなどのフリマアプリ(サイト)デビューしようとする人の前に立ちふさがるのが発送方法の問題です。
本・書籍やちょっとした小物・衣類などを送る際は「ネコポス」や「ゆうパケット」を選ぶと送料が安く済むのですが、ネコポスもゆうパケットも「厚さ3cm」という制約があります。
厚さ3cmは窓口で発送する場合はキッチリ計られますし、宅急便ロッカーなどから人の手を介さずに発送する場合でもサイズオーバーだと他の適切な発送方法の料金が請求されたりもしますので、サイズ制限は守りたいところです。
とはいえ、送る荷物の中には厚さが3.5cmとか4cmとか、ギリギリオーバーな場合も少なくありません。
そんな3cmを僅かにオーバーする荷物の発送方法として「ゆうパケットポスト」を使ってみました、という記事になります。
ゆうパケットポストとは
郵便局が提供しているサービス「ゆうパケット」から派生したサービスで、「郵便ポストからの発送」に特化したサービスです。
従来のゆうパケットとの違い
従来からの「ゆうパケット」と「ゆうパケットポスト」の大きな違いは発送方法とサイズ
- ゆうパケットは発送方法が豊富
- ゆうパケットポストはポストからしか発送できない
- ゆうパケットは厚さ3cmの制限がある
- ゆうパケットポストはポストの投函口に入れば厚さは3cm超えてもOK
それぞれを詳しく見ていきます
ゆうパケット
「ゆうパケット」はA4サイズ・厚さ3cmまでで、ヤマト運輸のネコポスとよく似た内容のサービスです。
専用の梱包資材を使用する必要はなく、手持ちの紙封筒やビニール袋で梱包することが可能です。
発送方法は郵便ポストに投函する以外に郵便局の窓口やローソンからの発送が可能です。
受取方法は基本は郵便受けへの配達ですが、フリマサイトによっては別の受取方法が選べるようなので利用するフリマサイトで確認して下さい。
ゆうパケットポスト
「ゆうパケットポスト」の発送方法は2種類あります。
1つは「ゆうパケットポスト専用箱」を用いる方法。
もう一つは自由に梱包した後に「ゆうパケットポスト発送用シール」を用いる方法です。
ただ、専用箱のサイズはA4サイズ・厚さ3cmとなっているので従来のゆうパケットやネコポスと変わりありません。専用箱自体が1箱65円するので送料も割高になってしまいます。
なので今回の記事では「ゆうパケットポスト専用箱」を用いる方法は採択しません。
発送方法は郵便ポストへの投函のみです。郵便局やコンビニの窓口では受け付けてもらえません。
また特殊な郵便ポストからの投函でも出来ません(コンビニのカウンターに設置された郵便ポストなど)
いわゆる「普通の赤いポスト」を利用することになります。
ゆうパケットポスト発送用シールでの発送
ゆうパケットポスト発送シールは郵便局・ローソン・ダイソーなどで販売しています。お値段などの詳しいことは郵便局のページで確認してください。
https://www.post.japanpost.jp/service/yu_packetpost/index.html
自分で用意した資材で梱包してから「ゆうパケットポスト発送用シール」を貼り付けて発送することになります。
ゆうパケットポスト発送用シールを用いた発送の場合のサイズは、3辺の合計が60cm/長辺34cm/重量2kgまでとなっています。
が、「60cmサイズが送れるの?」と早とちりしてはいけません。
最も大事な要点として、「郵便ポストで発送できるサイズ」というのがあります。
普段から郵便ポストで郵便物を発送している方ならおわかりだと思いますが、郵便ポストの投函口の厚さは4cm位しかありません。
なので最大で60サイズまでといっても厚さは約4cmまでに制限されてしまうわけです。
ですが逆に考えれば、郵便ポストの投函口から投函できるサイズであれば厚さ3cm以上でも発送できると言うことになります。
送ったことがある人ならご理解いただけると思うのですが、書籍や衣類などは簡素に梱包しても3cmを超えてしまうことが多々あります。
郵便局の職員さんやヤマト運輸の店員さんはサイズを厳密に測りますので、3cmを超えた荷物を窓口に持ち込んでも受け付けてもらえません。
かといって宅配ロッカーなどに預けると、一回り大きいサイズの送料が適用されてしまい赤字になってしまうことも。
そういった厚さ3cmを少しだけ超えてしまうという理由で出品を躊躇していた書籍や衣類などが、200円前後の送料で送ることが出来るのですから有り難いサービスです。
ゆうパケットポスト発送シールで送ってみる

今回発送するのはこの書籍。
第二種電気工事士の資格を取る際に購入するも一切読まずに保存していた過去問集です。

厚さはご覧の通り3cmを僅かにオーバーします。窓口で発送したら却下されるサイズ。


まずは水濡れ防止のためにビニール袋で包みます。
さらにプチプチ(緩衝材)で一巻き。本当は三巻きくらいしたいところですが、ただでさえ厚さがギリギリなので一巻きで勘弁してもらいます。


使用するのは角形2号の封筒と厚紙。


封筒に本を入れて、補強として厚紙も入れてやります。
ビニール・プチプチ・厚紙、「ここまでやるの?」と思われるかもしれませんが、自分が受け取る側の立場になって考えてみると「ここまでやって欲しいな」と思えません?


セロハンテープを使って4辺を補強します。輸送中に破れたりしたらイヤだからね。

ゆうパケットポスト発送シールを貼り付けて、アプリの取引画面からQRコードを読み取ります。

郵便ポストに投函して無事に発送完了。
プチプチと厚紙のせいで厚さギリギリでした。ちょっと強めに押し込んだ。
まとめ
いままでだとA4サイズ以内でも厚さが3cmを超える品物は宅急便コンパクトやレターパックで発送していました。しかしこれらの発送方法だと送料が500円くらいになってしまいます。
ゆうパケットポスト発送シールを使っての発送なら200円前後とお安くて、発送もQRコードを読み込んで郵便ポストに投函するだけでお手軽です。
自分で梱包するのが苦にならない方にはメリットの多い発送方法ではないでしょうか?
ただ、何度も書きますが郵便ポストの投函口の厚さは4cm程度です。
梱包してQRを読み込んで、いざ発送しようと思ったら投函口に入らない!なんてことがないように、サイズが怪しいときは事前に確認することをお勧めします。