メルカリでトウモロコシを買ったらとても美味しかった話

今回購入したトウモロコシ

例年7月頃になると美味しいトウモロコシが食べたくなるものでして、地元の直売所や出かけた先の直売所で買ってきては貪り食っています。

今年もそろそろだなぁ、などと思っているところにメルカリからクーポン有効期限間近のお知らせが。
メルカリも昔と違って昨今はショボくなりましたが、それでもカテゴリ問わず200円OFFのクーポンを無駄にするのもなんだか惜しい。

ということで農家さんが出品しているトウモロコシを購入してみたんですが、これが大当たりでした。

もうね、箱を開けた瞬間目に飛び込んでくる外皮の青々強いこと。
「おおもの」という品種なのだそうですが、聞いたことないので我が家では「はじめまして」の品種です。

皮は瑞々しくて収穫したばかりというのがよく分かり、剥いているだけで手がベタベタしてきます。これは糖分が多い証拠。

身の上の皮ラスト1枚だけを残して剥き終わりました。先端までビッシリ身が入っていますし、粒の大きさも均一で並びも真っ直ぐです。

皮一枚を残した状態でラップに包んでレンジでチンするのが我が家流。
昔は蒸かしたりもしたんですが、レンチンが一番手間がかからず簡単便利。お湯で茹でると甘みや栄養が流出してしまうという話も聞きますが実際はどうなんでしょう?

色を見ただけで美味しいのが伝わります。

実際に食べてみると見た目から受けた想像以上に美味しかったです。とにかく甘い。
ジューシーで皮も柔らかいので丸かじりでもイケます。

今回購入させていただいた出品者さん

「トウモロコシは畑で茹でろ」という言葉があります。
トウモロコシは収穫した瞬間から鮮度が落ち始め、時間経過と共にどんどん甘みが抜けていくそうです。なので収穫した側から茹でることで鮮度が落ちないようにするのがいいのだとか。
スーパーなどで「朝採り」という売り文句で野菜が並んでいたりしますが、トウモロコシは朝採りの恩恵を受けやすい野菜なのでしょう。

で、今回購入させていただいた出品者さんは埼玉の隣県である茨城県の農家の方でした。
商品の説明には

朝どりスイートコーン
常温配送の為、関東限定です!
他地域はとうもろこししなびます。
購入しないでください。お願いします。

と記載されています。
朝収穫したものをその日のうちに発送しても、届くまでに中一日かかってしまったのでは鮮度が落ちてしまいます。そういう意味での関東限定なのでしょう。
新鮮なウチに届けたいというお気持ちが伝わってきます。逢ったことの無い人なんですが、もうそれだけで信頼できるじゃないですか。

この出品者さんはトウモロコシ以外にもスイカやメロン、サツマイモなどを作っているそうなので機会があったらまた購入させていただきたいと思います。

  

直前に失敗もしていました

実はメルカリでトウモロコシを買うのは今年2度目です。最初に買ったのは6月の末頃。

甘々娘(かんかんむすめ)という品種のトウモロコシがありまして、この品種がとても美味しいという事実を数年前に知ってしまいました。この甘々娘を好きなときに好きなだけ食べたい。
と思うのですがスーパーなどではほとんど売られておらず、茨城や山梨の方に出かけた際に、地元の産直売店で運良く購入できればラッキー、とっいった幻の存在です。
そんな甘々娘ですがメルカリで探すと売っているんですね。

甘々娘の産地で有名なのが山梨県の市川三郷町。なので山梨県の出品者さんから購入してみました。山梨らしく桃なんかも出品しててとても美味しそうです。

で、購入翌日に届いたのですが・・・。

箱を開けた瞬間に気付きましたよ。伊達に毎年毎年トウモロコシを食ってません。新鮮か否かはぱっと見でだいたい分かります。
12本届いたのですが、甘かったのは1本だけ。残りは甘くないし香りもしない。食感がトウモロコシの別の食べ物を食べている感じ。

よく調べなかった自分が悪いんです。
甘々娘のシーズンは5月頃から6月とトウモロコシの中では早生タイプなんですね。ということは6月末はすでに旬が終わったあとなんですよ。

どんなに美味しい品種でも旬を逃したらそりゃ味は落ちますよね。

トウモロコシの思ひ出

まだ10代の頃だったと思います。バイクで奥多摩に走りに行った帰りのこと。

いつものように青梅街道を走ればいいのに、どういうわけか入間~狭山~所沢を抜けて川越街道を使って帰ってきたことがありました。
その帰路の途中で偶然見つけた畑に隣接した小屋にトウモロコシが並んでいました。

バイクを停めた場所の自販機で買った冷たいジョージアのロング缶を飲みながら小屋に近づくと、店番をしていたお婆ちゃんが試食用に小さく切ったトウモロコシを冷蔵庫から出してくれました。

「朝取れたのを茹でたんだよ。冷蔵庫で冷たくなっちゃったけど茹でたてはもっと美味しいのよ」

そのトウモロコシがまぁ甘くて美味しいこと。

炎天下の道路を何時間もバイクを走らせてきて、不意に辿り着いた冷たい缶コーヒーと冷たくて甘いトウモロコシ。
いま思うと食べ合わせは決して良くは無さそうですが、その時は至高の組み合わせに思えました。

お婆ちゃんに甘そうなトウモロコシの選び方と美味しい茹で方を教わって、4本だったか5本だったかそれくらいの本数が入ったビニール袋をTZR(1KT)のリアシートに縛り付けて帰路につきました。

途中夕立に遭いながらも日が暮れる前には自分の部屋にたどり着いたものの、4~5本も一人では食べきれないので実家に持っていくことに。
日曜日の夜、久しぶりに両親と妹と同じお膳を囲んで茹でたての甘くて美味しいトウモロコシを食べました。

スイートコーンなんて言葉が当時あったのかなかったのか。ハニーバンタムはもう売ってたのかな?
その辺の記憶は定かではありませんが、甘々娘やゴールドラッシュのような「生でも甘くて美味しいトウモロコシ」なんて品種が生まれるずっと前のこと。
現在主流の品種と比べたらたいして甘くもなかったのかもしれません。

それでもその時のトウモロコシが人生で一番美味しかった。

あの日の畑脇の小屋とお婆ちゃんの笑顔、そして家族でトウモロコシを食べた光景はいまでも脳裏に焼き付いています。

今日のトウモロコシも両親と妹にも食べてもらおう。

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