つい最近まで「アラフィフ男性です」なんて自己紹介をしていたんですが、四捨五入するともうアラカンであることに気付いて愕然としています。
そんなアラカンのオッサンであるワタシはWEB製作者として長年ブログを運営しています。一時期はWEB制作者として生計を立てていました。
元プロの制作者ですからHTMLで構造をいじったりCSSで見た目を整えたりするのは、人並み以上にこなせる自負はあるのですが。これがPHPやJavaScript、あるいは最近流行りのPythonとなると、もうサッパリなわけです。
WordPressのテーマをカスタマイズする時も、ネットに転がっているコードを恐る恐るコピペして、エラーが出れば冷や汗をかく。
そんな「旧世代」の住人なわけですが、ひょんなことからGoogle AntigravityというAIツールの存在を知りました。このGoogle Antigravityとやらを使えばいままで避けてきたプログラミングというものがもっと身近になるやもしれない。
というわけでプログラム未経験のワタシが、Googleの最新ツールを使って「いかにしてアプリを完成させたか」というお話です。
そもそも「Google Antigravity」って何?
Google Antigravityを簡単に説明すると
パソコンの中に「とても頭のいいプログラマーAIチーム」を雇って、「こんなアプリが欲しいよ!」と伝えると「ガッテン承知!」と作ってくれるんです
これまでのAIツールは「こういうことしたい」と頼むとそれを実現する「コードを書いてくれる」だけでしたが、Antigravityはさらにその先を行っています。
- 自律型エージェント: 「こんな機能が欲しい」と指示すると、AIが自分で計画を立て、コードを書き、挙動を確認するまでをセットでやってくれる。
- 環境構築の自動化: 面倒なインストール作業や設定を、AIが裏側で全部済ませてくれる。
- WEBもスマホアプリも: ブラウザ上で動くツールはもちろん、本格的なスマホアプリ開発までカバーしているのが驚きなわけです。
まさに、開発の「重力(gravity)」から解放してくれるようなツールというわけです。
「Python 入門」を飛ばして、開発環境ごと手に入れる
通常、プログラミングを始めようとすると「開発環境の構築」という、初心者にとってはエベレスト級の壁が立ちはだかります。ワタシのような「コードアレルギー」気味な人間は、ここで心が折れて「やっぱり無理」となるのが定石なわけです。
ワタシの部屋には買ってみたけど読んでいないプログラミングの本が3冊転がっています。
Google Antigravityが凄いのは、その壁をAIがブルドーザーのように壊してくれる点。
「Python 初心者」向けの入門書を1ページ目から読み進める根気がなくても、「バーコードを読み取るアプリの土台を作って」と日本語で伝えるだけで、Pythonをベースにした開発環境が瞬時に整ってしまう。ワタシは画面を眺めながら「お、進んでるな」と思っている間に、準備完了。
どういうことかというと。
- Antigravityに「こういうアプリを作りたい」と投げる
- Antigravityが「それにはPythonが必要だからインストールしていい?」と聞いてくるので
- 「いいよ」と答える
- Antigravityが「ちょっと待っとれ」と数分かけてPythonをインストール
これで開発環境が整ってしまう。もう簡単すぎてビックリですよ。

知識ゼロでも「対話」で進むAI開発のスピード感
今回作ったのは、テキストや商品名を入力すると該当する製品のJANコードを瞬時に検索するアプリ。ずっと前からそういうアプリが欲しかったのですが、どこを探しても存在しなかった。「Googleレンズ」じゃダメなの?とも考えますが、ちょっと方向性が異なるんです。
Antigravityの存在を知って、Geminiに「そういうアプリも作れる?」と聞いてみたら「もちろんYO!」と答えてくれたので製作してみることに。
いきなりAntigravityを用いるのではなく、GeminiやChatGPTなどでアイディアをまとめておくのがキモな気がします。
今回もGeminiが
「そういうことならPythonを使うといいよ、楽天やYahooのAPIから欲しいデータを引っ張ってこれるはず」
と教えてくれました。
そこで「そのアプリを開発するAntigravityへのプロンプト(命令文)を考えて」とお願いして、出力された命令文をAntigravityに入力。


するとPHPもJSも書けないワタシの代わりに、AIがガリガリとコードを生成していく。
さらに恐ろしいのは、単にコードを書くだけではないという点。その裏で実際に動作確認までしてくれて、問題がなければ実行ファイルまで出力してくれます。
ワタシがすることは、出力されたファイルをWEBサーバーにアップロードするだけ。「改行コードやパーミッションに気を付けて!」なんて、WEB製作をするうえで躓きやすい痒いところに手が届く指示まで添えてくれるわけです。
WEBアプリの枠を超えて、スマホでサクサク動く実用的なツールが、わずか数時間で形になっていく。知識ゼロの人間が、最新のAI開発の恩恵をフルに受けて、プロのエンジニアのようなスピード感で形にできる。
この年齢になると「物事に感動する」機会がどんどん失われていくのですが、久しぶりに感動しました。
こんなことが出来る時代が訪れたのか、と。
ただし「運用の壁」は自力で越える必要がある
ここまで魔法のような話をしてきましたが、一点だけ注意が必要なことがあります。
Antigravityは「アプリの形」までは作ってくれますが、それを実際にインターネット上で動かし続けるための「ウェブサーバーの運用知識」などは、やはり必要になってくるわけです。
「作ったはいいけど、どうやって公開すればいいの?」
多くの場合でそうなるはず。
ドメインやレンタルサーバーというのはアプリの開発とはまた別のベクトルのお話しとなるのでここでは紹介できませんが、これもAIに相談しちゃうといいのかな。
「どこのサーバーがおすすめ?」「設定の手順を教えて」と相談すれば、今のワタシに最適なステップを提示してくれます。運用スキルがなくても、AIを伴走者にすれば、その場で学びながら進めることができる。今の時代、これが正解かもしれません。
ちなみに当ブログはCORESERVER(コアサーバー)で運用されていまして、今回製作したWEBアプリもCORESERVERで運用する予定です。
またCORESERVERとは別にロリポップにも長年お世話になっています。
エージェント型AI特有のリスクと回避術
非常に便利なツールではありますが、自動化にはリスクも伴います。特に「AIが自律して動く(エージェント型)」ゆえの、特有のリスクには注意が必要です。
自動化を悪用されたらパソコンのデータが流出したりしますので。
- ハッキングと外部干渉(プロンプトインジェクション)AIが外部サイトを読み込んだ際、そこに仕込まれた悪意ある指示にAIが従ってしまうリスクがあります。勝手にファイルを外部に送ったり、サーバーを操作されたり……なんてことも理論上は可能なわけです。
- セキュリティの脆弱性チェックAIが生成したコードに、思わぬ穴があるかもしれません。Geminiに「このコードのセキュリティをチェックして」と二重確認させるのが吉です。
- APIキーの秘匿Amazon APIなどの連携キーをコードに直書きするのは厳禁。管理方法についてもAIに相談し、適切な管理方法を教わりました。
- AIの「嘘」と暴走への対策たまに自信満々に間違った仕様を提案したり、最悪の場合、ファイルを消去したりする可能性もゼロではありません。重要な挙動は必ず実機でテストし、AIに全権を握らせない「人間の承認」を挟むのが重要です。
まとめ:出来なかったことを代わりにやってくれる、新しい時代の幕開け
今回の経験で痛感したのは、いままでスキルや知識がなくて出来なかったことをAIが代わりにやってくれる時代が訪れたんだということ。
これまでは、アイデアがあっても「技術的なスキル」という高い入場料を払える人しか、形にすることができませんでした。でも今は違います。たとえ知識やスキルが足りなくても、AIが強力に補助してくれる時代が、もうそこまで来ている。
もちろんリスク管理は必要ですが、Google Antigravityのようなツールと、AIチャットという相談役があればワタシのような非エンジニアでも、夢に描いていたようなツールを即座に作り出せるわけです。
「難しそう」と立ち止まる前に、まずはAIに「こんなことできる?」と話しかけてみる。
そんな一歩が、想像もしなかった便利な未来を連れてきてくれるかもしれません。
その反面、「知識やスキルがないから出来ない」という言い訳が出来なくなるのでしょう。
知識やスキルを補ってくれる存在はあちこちに溢れています。
「出来ないのは単にやる気がないから」
そう評価されてしまう時代が来るのかもしれません。
あとね、一番大事なのは知識でもスキルでもなくて「アイディアと行動力」ですな。
若い頃はアイディなんて次から次へと溢れてきたんですよ。良いアイディか悪いアイディアか、質はともかくとしてね。行動力だって有り余ってた。
だけどそれを実現する術が無かった。知識もスキルも経済力も足りなかった。
時が経って年齢を重ね、知識やスキルはAIが補ってくれる、経済力も若い頃よりはある。
だけどアイディアが出てこない、行動力も衰えた!
上手くいかないもんですなぁ。
参考にさせていただいたサイト
https://cloud-ace.jp/column/detail532/

