ダイニチHD-RX718
購入の経緯
リビングの加湿器を両親の寝室に移動したためリビングが乾燥気味に。我が家のLDKは18畳とそこそこの広さがあるので、新品の加湿器を買うとなるとある程度の予算を組まなくてはなりません。
とはいえ時期は年末。余計な出費は避けたいところです。
「安く済むなら中古でもいいや!」というわけで地元のリサイクルショップを巡回してみると、運良くオフハウスで見つけてしまいました。

ダイニチのHD-RX718、お値段税込みで4400円です。

2018年発売のモデルなので2024年モデルと比べると6年落ちとなる計算ですが、加湿器なんて技術的に枯れた商品ですからわずか6年の間に驚くような進化を遂げているわけではありません。基本的部分の中身は2018年モデルも2024年モデルもほぼ同じなはず。違うのはメンテナンス性くらいでしょうか。
購入前にフィルターやフィルターケースをチェックして、出来れば通電して異音や異臭が無いかのチェックもしたいところですが、加湿器という水を使う製品という特徴上試運転をするわけにもいきません。
外装を見ると経年相応の汚れや傷が付いているだけで乱暴に扱ったような形跡は見られませんし、「外装が良好なら中身も良好」といういつもの判断基準を信じて購入してみました。
購入後のチェック
外観


外観はとてもキレイです。操作パネルも劣化は無くてボタンは全て効きました。
運転モードは4種類。「ecoモード」を選ぶと加温を止めて省エネ運転をしてくれます。ターボモード(急速加湿)やおやすみ加湿といった機能が付いているのも有り難いです。
内部



給水トレーの汚れは想定内です。これくらいの汚れはクエン酸で問題なく落ちます。
想定外(良い意味で)だったのは新品のフィルターが入っていたこと。これが劣化していて新しく購入するとなると1500円くらいするので、新品が入っていたのはとても有り難いです。
加湿器のみならず空気清浄機や除湿機などを中古で購入する際はフィルターの劣化具合を確認してから購入しましょう。空気清浄機のフィルターなんて買い換えると高いからね。
ダイニチのフィルターは2種類あって、青いフィルターは購入時に付属してくる方のフィルターです。定期的にメンテナンスしてあげれば最長で5シーズン使えるらしいです。メンテナンスを怠るとすぐに劣化するので、定期的なメンテに自信が無いズボラな人は、もう1種類のピンクのフィルターの購入をお勧めします。
ピンクのフィルターは使い捨てタイプで、1日8時間運転する計算で3ヶ月使えるそうです。3ヶ月ということは南関東だと12月中旬頃から3月中旬頃くらいまでですかね。
青いフィルターもピンクのフィルターも機種によってサイズが変わりますので購入前に確認が必要です。
使ってみた感想
とてもパワフル
仕様上では木造12畳までなんですが、18畳のLDKでも問題なく加湿してくれます。ヒーターを切った状態の「ecoモード」でも12g/㎥~13.5g/㎥くらいの絶対湿度を維持できるのでパワフルで経済的。ウイルス対策にも役立っているはず。
意外と静か
加湿能力が高いためファンの音が大きそうですが、実際には結構静かです。
朝一番の時間帯にターボモードで急速加湿するとさすがにウルサいですが、一度上がった湿度を維持するだけならファン音はほとんど気になりません。そもそもあまり雑音を気にしない性格ということもありますが。
タンク容量6.3リットル
ワタシの自室で使っているダイニチの加湿器「HD-300R21」のタンク容量は2.5リットルなんですが、あっという間に空になるので1日に2回の給水が必要です。
HD-RX718のタンク容量は6.3リットルと大容量なので給水は3日に2回くらいで済みます。タンクの容量が大きいと給水頻度を減らせて楽です。
が、
6.3リットルの水が入るタンクということは重量も6.3キロになるわけですよ。タンク自体のサイズもでかいのでキッチンのシンクでは給水が難しいです。
なので給水は毎回洗面所まで行って、6.3キロのタンクを運んでくることになります。
大きすぎるタンクだと女性や子供・高齢者にはキツいのでそこは考え物です。
HD-RX718購入のまとめ
中古とはいえこのサイズの加湿器が4400円で買えたので良い買い物でした。ダイニチという信頼できるメーカー製で程度も良かったしね。
ワタシの場合は中古品を買い慣れています。中古品のどこをチェックするべきか、見るべきところ・気にするべきところはどこかを理解していますし、万が一不良品だった場合の分解・修理の技術や知識も持ち合わせています。
なのであまり深く考えずに購入してしまうのですが、一般的に中古家電を購入するときは商品を選ぶ前にお店を良く吟味することが大事です。
オフハウスやセカンドストリートなどの知名度のあるお店で保証期間が設けられている商品を買うのが安心です。
最近は家電量販店でも店舗によっては中古品やアウトレット品を売っていたりしますので、そいうお店で買うのもアリだと思います。
冬場の乾燥時に於ける加湿器の必要性
ウイルスと湿度の関係
冬場になるとなぜインフルエンザや細菌性胃腸炎(ノロウイルスなど)といった感染症が増えるのでしょうか?
理由は簡単、多くのウイルスは湿度が低い乾燥した環境では活発に活動するようになり生存力が高くなるからです。
湿度が低いとウイルスは長生きする
インフルエンザウイルスの寿命を調べた研究は、G.J.ハーパーが1961年に発表した「ウイルスの生存実験」が知られています。実験装置にインフルエンザウイルスを浮遊させ、温度や湿度を変えてウイルスの生存率の変化を見たものです。
温度7〜8℃、湿度20〜25%の場合、6時間後生存率は63%でしたが、湿度を49〜51%に上げると生存率は42%に、81〜82%では35%に低下しました。
次に温度20.5〜24℃、湿度20〜25%の場合、6時間後生存率は66%でしたが、湿度を49〜51%に上げると生存率は3〜5%に落ちました。
最後に温度が32℃の場合は、湿度が49〜51%以上の環境で6時間後のウイルス生存率はほぼ0%という結果になったのです。
インフルエンザウイルスの寿命は湿度で決まるインフルエンザを感染させるウイルスは宿主の細胞内で増殖しますが、体外に排出されると長生きできないとされます。しかし、ウイルスの生存率には温度と湿度が大きく関係しているのです。
このように、空気が乾燥する冬場では室内の湿度を高めに保つことでインフルエンザなどのウイルスの活動を抑えることが出来ます。
相対湿度と絶対湿度
では室内の湿度をどれくらいにすればいいのか?
一般的に湿度の値はパーセントで表されます。「今日の湿度は55パーセントの予想です」といった感じですね。
では、この55パーセントという数字は具体的にどういった数字に対する55パーセントなのでしょう?
55パーセントというからには100パーセントの時の数字が決まっているはずです。湿度55パーセントというのは「湿度が100パーセントであるときの絶対的な数字に対する55パーセント」なわけです。
ここで考えなくてはいけないのが相対湿度と絶対湿度の関係です。
一般的に使われているパーセントで表す湿度を相対湿度と言います。
対して、1立方メートルの空間に含まれる飽和水蒸気量を絶対湿度という言葉で表します。
図を用意するのが大変なので、詳しくはウェザーニュースのページを見て下さい。

大事なのは絶対湿度
相対湿度と絶対湿度の関係が理解できると、室内の加湿や除湿で大事になるのは絶対湿度の方だと理解できます。
飽和水蒸気量の上限は気温によって変わります。なので「冬場の湿度は55パーセント以上にしましょう」というアナウンスでは不満足で、「冬場の湿度は絶対湿度11g/㎥以上にしましょう」というのが正しいアナウンスになるわけです。
絶対湿度11g/㎥以上というのはインフルエンザウイルスが流行しにくい最低限の湿度と言われています。
絶対湿度(空気中の水分量)は気温によって変わりますので、11g/㎥以上を保つのであれば
室温18度の場合、相対湿度75%
室温20度の場合、相対湿度65%
室温23度の場合、相対湿度55%
となるわけです。
このように、お部屋の室温によって必要な湿度は変わります。
ところが日本での湿度に関する表示や案内は相対湿度(パーセント表示)がほとんどです。これじゃ毎年毎年感染症が流行るのも納得できるよね。
市販されている湿度計に関しても相対表示の物ばかりで、絶対湿度を計測・表示できる湿度計を販売しているメーカーはごく僅かです。
冬場の感染症対策や夏場の熱中症対策で大事なのは絶対湿度の方です。なのにそのことを周知するメディアやメーカーはほとんどありませんし、知ってる人も知ろうとする人もごく僅かです。
NHKの3歳児に叱られる番組風に言いますと
湿度には絶対的な目安となる数値があることも知らず、風邪対策には湿度を上げろだの、熱中症対策には湿度を下げろなどと曖昧な対策をしている日本人のなんと多いことか
湿度が気になる方は絶対湿度が測れる湿度計を1つ用意しておくと良いかもしれません。ちょっとお高いですけど。
加湿器の選び方
加湿器の種類
スチーム式
スチーム式加湿器は、水を加熱して蒸気を発生させ空気中に湿気を加えるタイプの加湿器です。
やかんに水を入れて火にかけると沸騰してお湯になり、やかんの注ぎ口からは水蒸気が吹き出します。これと同じ仕組みです。
メリット
- 高温蒸気で清潔
スチーム式加湿器は水を加熱して蒸気を発生させるため蒸気の温度が高く、一度沸騰させることで菌やウイルスを殺菌することができます。このため衛生的に使用できます。 - 加湿能力が高い
蒸気で加湿するため比較的短時間で空間を効率よく加湿できます。カラカラに乾燥した環境での即効性が高いです。 - 水道水の質に影響されにくい
水道水にはミネラルが含まれますが、沸騰後の水蒸気にはミネラルはほとんど含まれません。ですので室内の壁や床にカルシウムなどのミネラル成分が付着することが少なく、白い粉が発生しにくいです。 - 温かい蒸気が心地よい
発生した蒸気は室温よりも温かい温度なので加湿と同時に部屋を温める効果も期待できます。
デメリット
- 消費電力が高い
継続的に加湿するためには加熱を続ける必要があるためかなりの電力を消費します。電気ポットやケトルでずっと加熱し続けるような感じです。
短時間の使用ならともかく、1日中使用するような用途では電気代がとんでもないことになります。 - 初期加熱に時間がかかる
蒸気を発生させるまで水を加熱する時間が必要です。一度加熱させてしまえば加湿力は高いものの、給水後などの立ち上がりに時間がかかる場合があります。 - 熱くて危険
スチーム式加湿器は高温の蒸気を使用するため、扱いを誤ると火傷の危険があります。特に小さな子供やペットがいる家庭では注意が必要です。(対策をしている製品もあります) - 頻繁に給水する必要がある
蒸気を発生させるために大量の水を使うため定期的に水を給水・交換する手間があります。タンクの容量が大きくなると本体サイズも大きくなってしまうためタンク量は小さめが多いです。 - 音が大きい場合がある
加熱時に音が発生することがあります。特に寝室などで使用する際は、その音が気になることがあります。
スチーム式加湿器は衛生面と効率の良さが大きな魅力ですが、その構造上から消費電力という圧倒的なデメリットは避けられません。ハイパワーになるほど電気代が嵩みます。
参考までに電気代の例を挙げておきます。
象印スチーム式加湿器
EE-RT50 | EE-RT35 | |
---|---|---|
適用畳数 | 木造8畳 | 木造6畳 |
湯沸かし時消費電力 | 985W | 985W |
加湿運転時消費電力 | 410W | 305W |
1時間あたりの電気代 | 14.92円 | 11.10円 |
1日12時間運転時の電気代 | 179.09円 | 133.22円 |
1日12時間運転時30日の電気代 | 5372.64円 | 3996.72円 |
※2024年(令和6年)11月1日現在の東京電力の電気料金で計算しています。
超音波式
超音波式加湿器は高周波の超音波振動により水を細かい霧状(ミスト)にして噴出することで湿度を上げる加湿器です。
身近な例を挙げるなら霧吹きでしょうか。一般的な霧吹きよりも細かい霧を絶えず噴出し続けて空気を潤します。
メリット
- 省エネルギー
超音波式加湿器では内部に設置された超音波振動子にのみ通電するので、少ない消費電力で動作させることが可能です。 - 静音性
超音波式加湿器は加湿のために超音波の振動を使うため、運転音が非常に静かです。夜間や寝室で使用しても、音が気になりません。 - コンパクトで軽量・デザイン性重視の製品も
構造がシンプルで、サイズが小さくて軽量です。そのため多くのメーカーが製造・販売しており、デザイン性重視した製品もたくさん見つかるので、オフィスや小さな部屋でも使用しやすいです。 - サイズ・価格の幅が広い
USB電源でも動く卓上用の小型の物から、4.5畳~6畳程度のスペースで使えるサイズまで様々な製品が販売されています。価格も卓上用の安い物だと2千円前後で購入できるようです。
デメリット
- 水質に影響される
タンク内の水がそのままミストとなって噴出されるため、水分に含まれるミネラルや菌・カビなどもフィルタリングされること無く噴出されます。
水に含まれるミネラルや不純物が振動板に付着し、白い粉(カルシウムの沈殿物)が部屋に残ることがあります。 - 定期的なメンテナンスが必要
超音波式加湿器は、水タンクや振動板にカルシウムやミネラルがたまりやすいため、定期的な掃除が必要です。掃除を怠ると、加湿能力が低下したり、臭いが発生したりすることがあります。 - 湿度が急激に上がらない
加湿の仕組みが穏やかであるため、急激に湿度を上げたいときには向いていません。乾燥がひどい環境では、スチーム式加湿器に比べて加湿が遅く感じるかもしれません。 - タンク容量が小さい場合が多い
超音波式加湿器は一般的にタンク容量が小さめのモデルが多く、長時間の運転には向かない場合があります。タンクの容量が足りないと、頻繁に水を補充する必要があります。
超音波式は家電量販店以外でも手ごろな価格で購入できるので広く普及していますが、その仕組みからメンテナンスを怠ると加湿器肺炎などのリスクが高まるので定期的なメンテナンスを欠かしてはいけないタイプの加湿器です。
個人的には最も扱いに注意が必要なタイプだと思っています。
ハイブリッド超音波式(加熱超音波式)
超音波式にヒーターを内蔵したハイブリッドタイプの製品も販売されています。
タンク内の水をヒーターで加熱することで菌やウイルス・カビなどの対策になりますが、タンク内の水がそのまま放出されるという超音波式の仕組みはそのままですので、ヒーター加熱に過信は禁物です。メンテンスは従来通り必要です。
気化式
気化式加湿器は、自然の気化現象を利用して水分を空気中に放出する加湿器です。水が蒸発する際に湿気を放出し、その過程で空気が加湿されます。
身近な例えだと洗濯物が乾く仕組みと同じです。
室内に濡れた洗濯物を干していくと時間と共に乾いていきます。
洗濯物が完全に乾いたとき、それまで洗濯物に含まれていた水分はどこにいったのでしょう?
異次元空間に突然消失するわけでもありませんし、誰かが室外に運び出したわけでもありませんよね?
洗濯物に含まれていた水分は室内の空気に取り込まれたわけです。
このときに洗濯物が乾くにつれて室内の湿度は上昇していきます。
気化式加湿器の場合、濡らしたフィルターにファンで起こした風を当てることで湿った空気を排出し、室内の湿度を上げています。
加湿機能が備わった加湿空気清浄機もこの気化式が用いられます。
メリット
- エネルギー効率が良い
- 気化式加湿器は、ファンの力で水分を空気に放出するため、必要な電力はファンを回すための電力のみで済みます。このため消費電力が低く電気代が抑えられるため、長時間使用しても経済的です。
- 加湿力が自然
- スチーム式や超音波式が強制的に加湿するのに対して、気化式の場合は空気が飽和状態に近づくと、湿度が必要以上に上がらないように加湿力が自動的に減少します。そのため、湿度が快適な範囲内に保たれ、過剰な湿度が発生しにくいです。
- 衛生的
- 気化により排出される空気に含まれる水分は非常に細かい粒子のため、菌や雑菌の発生が比較的少なく衛生的に使用できます。水分中のミネラルやカルキもフィルター内部に残るため室内が汚れる心配もありません。
- 運転音が静か
- 気化式加湿器は音が静かで、ほとんどのモデルが夜間でも音が気になりにくいです。寝室などで使用しても快適に使えます。
- 自然な加湿
- 加湿の仕組みが自然な気化によるものなので、空気がベタつくこともなく体に優しい快適な加湿が可能です。過度な湿度が発生することがないので室内がカビたりする心配もありません。
デメリット
- 加湿能力が低い
- 気化式は自然の気化現象を用いた方式のため他の方式のような強制的な加湿力は期待できません。広い部屋や乾燥がひどい環境では効果を感じるまで時間がかかることがあります。加湿能力が強いモデルでも、スチーム式や超音波式に比べて効果が穏やかです。
- フィルターメンテナンスが必要
- 水分に含まれるミネラルなどがフィルターや給水トレーにたまるため定期的なお手入れが必要です。汚れが溜まると加湿能力が低下したり衛生的な問題が発生することがあります。
- 一定の間隔でフィルターの交換が必要になるのでコストや手間がかかります
- スペースを取ることがある
- 気化式はファンや水タンクのサイズが大きく設置場所を取ることがあります。特に大型のモデルでは部屋のスペースを考慮して設置が必要です。
気化式は無理・無駄の無い加湿性能と低消費電力が魅力です。一方で定期的なフィルターのメンテナンスや交換が必要になります。
ハイブリッド気化式(温風気化式・加熱気化式)
気化式加湿器にヒーター機能を加えたハイブリッドタイプの気化式も販売されています。今回購入したダイニチHD-RX718もこのタイプです。
フィルターに当てる風を温めて温風とすることで気化式の弱点である加湿力を向上させています。(気体の温度が上がると飽和水蒸気量も増える)
一方でヒーターを用いるため「低消費電力」という気化式のメリットは多少スポイルされてしまいますが、機種によってはヒーターの使用をON/OFFできる機能を設けて加湿力と低消費電力を上手に両立させています。
加湿器選びのまとめ
スチーム式、超音波式、気化式、どのタイプにも一長一短ありますので用途に応じた機種選びが必要になります。

スチーム式が向いている使い方
一日に数時間だけ、部屋全体を加湿したいのならスチーム式。電気代にはある程度目をつぶりましょう。
スチーム式加湿器で有名なのはなんといっても象印。発売前から品薄になるほどの人気です。
象印加湿器の特徴は注ぎ口の無い電気ポットのようなシンプルな構造です。構造がシンプル故にメンテナンス性が高く、給水もお手入れも簡単なので高齢者でも扱えるでしょう。
象印が入手困難であれば三菱重工が狙い目。
三菱重工の加湿器の特徴はスチーム式なのにフィルターを用いていること。象印などの他メーカーのようにタンク内の水全体を加熱するのでは無くて、蒸発布と呼ばれるフィルターに染みこませた水分を加熱するので、一般的なスチーム式よりも少ない消費電力で効率的に加湿が出来ます。
水分中のミネラルや雑菌をフィルターで濾過することで、そもそもが清潔性が高いスチーム式にさらに高い清潔性を担保しています。戦闘機やロケットも作っているメーカーですから安全性には妥協しないのかもしれません(個人的感想)
そのぶんだけメンテナンスが必要になりますが、高性能で日本製、加えて価格はお手頃ですし信頼性も高いです。
他にもいくつかのジェネリック家電メーカーから発売されていますが、加湿中は加熱しっぱなしというスチーム式の仕組みを考えると信頼性の高いメーカーの製品を購入したいところです。
超音波式が向いている使い方
デスクやテーブルの上などに置いて身の回りを潤したいなら超音波式。
メーカー・デザインは色々ですが、とにかくメンテナンス性の高い製品を選ぶことが大事です。
メンテしないで使い続けると健康被害を被ります。
気化式が向いている使い方
部屋全体などの広いスペースを長時間加湿するなら気化式(ハイブリッド気化式)です。
懸念となる加湿力もエアコンで室温調整しながら使えば問題ないはず(我が家では問題になってません)
気化式で有名なのはパナソニックやダイニチといったメーカー。
他にも日立・コロナ・三菱重工といった信頼の置ける国内有名メーカーが製造販売しているので値段や機能から選び放題です。
ダイニチ加湿器はフィルターや給水トレーといったメンテナンスが必要な部分が使い捨てとすることで清潔性とメンテナンス性を両立しているのが特徴です。ほぼ全ての製品が日本製で3年間のメーカー保証が付くのもダイニチの強みです。
ダイニチの加湿器は全てハイブリッド気化式です。
パナソニックの加湿器は独自のナノイーを搭載するなどして清潔性を向上させています。全機種が気化式で消費電力が少なく10年交換不要のフィルターを採用しているのでランニングコストも優秀です。
ダイニチとは逆にパナソニックの加湿器は全て気化式でハブリッド式は販売していません。
コロナもライバルのダイニチ同様に日本製で3年間のメーカー保証が付いてきます。
製品の特徴としてはフィルターを回転させることで効率よく加湿する「ロータリー加湿フィルター」を採用していること。フィルター回転時にUVを照射することで清潔性も保ちます。
コロナはダイニチと同様に全製品がハイブリッド気化式で普通の気化式は作っていません。
個人的に注目しているのはスイッチボットの加湿器。SwitchBotはスマート家電メーカーなので加湿器も同社のスマート機器と連動できます。
例えばスマート湿度計とスマートリモコンと連動すれば、湿度が一定以下になると自動的に加湿器が動くように設定したり、スマホアプリと連動すれば外出先から加湿器のON/OFFができたり、と何かと便利そうです。
SwitchBotのスマート湿度計は絶対湿度も計測・表示してくれるらしいのでとても優秀ですし。
加湿器単体の機能を見ても、フィルターを有効に使う「宙吊り式フィルター」はコロナの「ロータリー加湿フィルター」と同様にとても効率が良さそうで、ダイニチやパナソニックの弱点を見事に解決しているんじゃ無いかと思います。
名目だけですがスマートマスターの資格も取得していますので、機会があればこういったスマート家電も試してみたいと思っています。