夕方のニュースから

日中はクソ暑いのでPCに触れない。うっかり起動しようものならオイラもPCも熱暴走してしまう。
なので昼間は我が家で一番涼しい(と言っても室温は33℃を超える)部屋で扇風機を全開に回して本を読んでいます。それくらいしかやることがないので。今月に入って既に30冊くらい読んだでしょうか。

ってことでその中から何冊かピックアップ。
本のレビューなんてブログ記事としてはポピュラーなのかもしれませんがオイラはあまりやらないね、そういえば。
なんでかというとamazonのリンクを作るのが面倒臭いから。デザインも如何にもamazonです!って感じで好きじゃないし。かといって楽天BOOKSは在庫切れが多いし到着まで日数が掛かるしで紹介する気にならん。
そもそも本なんてものは手に取ったときの、装丁を見たときのインスピレーションで読んでみようとか思うわけで、第三者の書評をよんだだけでネットで注文なんて・・・

そういう記事じゃないのよ、今回は。

「トイレと文化」考―はばかりながら (文春文庫)

勤めていた百貨店をやめた時にね、正確には退社前に溜まっていた有給を消化しているときにね、暇だったから3週間ほどスキー場にアルバイトに行ってたのね。ホテルに住み込んでレストランのウェイターをしたりしてさ。
そのバイトが終わって東京に帰るときに駅の売店で買ったのがこの本なのよ。ほら、新幹線なんか勿体なくて乗れないから普通電車で片道5時間も掛けて帰るじゃない。するとさすがに飽きるのよね、車内で。そういうときに暇つぶしになればいいかなぁと適当に手に取った本だったんですが大正解。
中身はね、日本を始めとする世界各国のトイレ事情やその歴史なんかが解りやすく面白く書かれていて、通勤時とか寝る前とかに少しずつ読んでも楽しめる本です。雑学やトリビアなんかも一杯なので話のネタにもなります。
まぁ全編がウンコの話なので食事の席や酒席では披露できないネタなんですが。
この本の中で書かれている「文化と文明は違う」という一節に出会わなければ、ただでさえ寂しく偏った人生がもっと寂しくツマラナイものになっていたのでは無かろうか。何度も繰り返し読んでいるオイラの愛読書。

墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便

不気味なくらい夕焼けがキレイな日でしたなぁ。
テレビや新聞では報道されなかった、というか出来なかった遺体確認作業の現場の状況を綴ったノンフィクション。作者はその遺体確認作業の現場責任者を務めた人。
普段は無意識のうちに遠ざけてる死生観というものを考えさせられました。身勝手な理由で無差別に人を殺しまくる基地外野郎に読ませたいね。つか犯行に及ぶ前にこういう本に出会えばよかったのに。
日本の教育はもっと死について教えるべきだよね、子供のうちからさ。

死体は語る

「きらきらひかる」などで知名度の広がった法医学。その第一人者・上野 正彦先生が書いた本。確か同ドラマの監修もこの人が関わっていたはず。法医学と言っても中身は砕けた内容なので難しくはありません。むしろ面白い。
地下鉄サリン事件とか阪神大震災とかをキッカケに死について真剣に考えていた時期がありました。死について、例えば魂だとかの精神的なことに関する本は沢山あるけど(宗教論とか)、肉体の死についての本というのは当時はあまり多くなくて、あっても医学書のような本でとても難しくて。なのでこの作者の本だけを探しまくって黙々と読んでた記憶があります。
周囲の人に言わせるとあの当時のオイラはもの凄く気味が悪かったらしい。そりゃそうだわなぁ、死体の写真が載ってる本とかファミレスで平気で見てたし、どうかしてたよ。今じゃそんな写真を見るなんて絶対無理だ。

からいはうまい―アジア突撃極辛紀行 韓国・チベット・遠野・信州編

椎名誠のエッセイや紀行は大好きでしてほとんど読んでます。
なぜ好きなんだろうと考えてみたところ、この人の行動とオイラの持ってるささやかな願望が度々一致するんですな。
例えば酒。オイラは滅多に酒を飲みませんが酒が嫌いな訳じゃないし肉体的に受け付けないって訳でもないんです。旨いと思わないので飲みたいとも思わない。なので「もし酒の旨さを理解することが出来たならもっと人生が豊かになるんだろうなぁ」なんて願望みたいなものが心のどこかにあるんですな。
ところがこの人は「ウマイウマイ」と言いながら世界中何処へ行っても浴びるように酒を飲んでいる。そういった話を読むことで自分の願望が叶えられている気分になっているのかもしれません。
んで、この「からいはうまい」もオイラが潜在的に持っている「辛いものが喰えればなぁ」という願望を見事に満たしてくれているというわけです。(オイラは唐辛子系の辛さが苦手です)

SF小説作家としても確固たる地位を築いている椎名誠ですが、オイラはSF系には一切関心がないので一作も読んでません。この人の作品に限ったことではなくて、例えばスターウォーズとかも全く興味がないので未だにストーリーとか設定なんかも知らないし知りたいとも思わない。
なのでコスプレしてハリーポッターの列に並ぶ人の気持ちなんか分かるわけがないんですよ。仕事休んでまで、馬鹿じゃなかろうか。

はい、最後の一行を書きたいが為に膨大な文字量の前置きを無理矢理書きました。なので書評はあてにしてはいけません。あくまでも前置きとして無理矢理書いたものなのです。

オイラこそ馬鹿じゃなかろうか。

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