くず餅と葛餅と久寿餅
葛粉を炊いてα化(アルファ化)させたデンプン質を用いて作るのが葛餅。葛粉は主に関西地方で食される和菓子や京料理で使われますね。
α化というのは水と熱を加えてネバネバさせること。お米を炊くと粘つきますがあれも米のデンプン質がα化したことによるネバネバです。
これに対して久寿餅は小麦のデンプンを使った和菓子で、主に関東地方で食されています。デンプンをα化させるところは葛粉と同じですが、久寿餅が葛餅と大きく異なるのは小麦デンプンを乳酸菌のチカラで発酵させるというところ。
久寿餅の特徴である酸味と匂いは発酵食品である証拠でもあるんですね。
増田商店の久寿餅





松伏町にある増田商店さんの久寿餅です。毎年2~3度ですが10年以上通っています。
画像の商品は2枚入りで950円(税込み)でこれが一番大きい(お高い)パッケージ。パッケージ込みの重量は約750グラム。3人で食べてちょうど良いくらいの量でしょうか。
たっぷりの黒蜜と香り高いきな粉が付属します。きな粉は戸田市の企業、みたけ食品のきな粉です。
もっと少量のパッケージも販売しています。Googleマップのレビューに画像が上がってるのでご確認ください。(お値段は少し値上がりしています)。
実は久寿餅は好物でして、昔から色々なお店の久寿餅を食べてきました。私が子供の頃は町中の小さなお店がコンニャクや心太(ところてん)などと一緒に久寿餅を作って売っていたりして、近所で買える手近なおやつという存在でした。
大人になってからも亀戸の船橋屋、千住大橋の粉川、王子稲荷の石鍋商店といった有名どころのお店でテイクアウトしたものです。(千住の粉川は再開発を機に閉店したようです)
最近は都内まで出向くこともなくなったため、有名店の久寿餅の味は記憶の中でうっすらと覚えている程度ですが、増田商店の久寿餅はそれらのお店と比べても遜色ない美味しさだと思います。
久寿餅が持つ独特の酸味や匂いが比較的マイルドなので、小さなお子さんや発酵食品が苦手な方でも美味しくいただけるかもしれません。

増田商店さんの情報
八潮市からはレイクタウンmoriとアウトレットの間にある通りをひたすら北上し県道102号線を道なりに進みます。逆川(葛西用水の上流部)に突き当たったら右折して古利根川を越えて松伏町に入ったらすぐ左側です。
三郷・吉川方面からは中川沿いの通りをひたすら北上すると近いです。
無添加発酵食品のため6月~9月は久寿餅の販売はないそうです。代わりにかき氷を販売するらしいのですがこれが美味しいらしいのですがチャンスがなくて未だ食せず。今年の夏こそ食べに行こう。
お休みは毎週月曜日と第三火曜日。駐車場はお店の横に数台停められます。
あまり遅い時間だと売り切れてることもあります、特に週末。
イートインスペースはありません、テイクアウト専門です。