あしたのために その1

打つべし!打つべし!打つべし!(知らない人は無視)

そろそろSP3を入れようかと思いまして。
いや、なぜ今?と聞かれても理由なんか無いんですよ、ただ気分的に「もういいかな」と。ただそれだけ。
トラブった時のことを考えてバックアップは入念に、というかバックアップするんだったらもう一手間掛けてクリーンインストール(リカバリ)しちゃえばいいじゃん。ということでクリーンインストール後にSP3を当てることに致しました。
この場合の「あてる」って「当てる」で合ってる?それとも「充てる」が正解?気になるのよねぇ、いつも。

まぁ細かいことはこの際どうでもいいか。

ってことでいつものような備忘録です。
「あしたのために」の「あした」はSP3を当てるのと夏場に向けてのメンテナンスをすることとご理解ください。


んで最初に手を付けたのはお掃除。


ガガーン!(ケースを空けたところ)


ダァッー!(CPUクーラーのヒートシンク)

つい数週間前に掃除したばかりだってのに、もうこれだよ。
オイラの使ってるケースは冷却性が高いので空気を吸排気するファンがたくさん付いてます。逆に言えばホコリの侵入口もたくさん有るってことですな。なのでちゃんと掃除してる部屋でも時間が経つといつの間にかホコリが溜まっちゃう。
ホコリは百害あって一利なしなので出来る限りお掃除しました。


掃除機で吸い取りまくり。

たまに「掃除機は危険だから」という意見も見掛けますが、静電気さえ気をつけてれば大丈夫。掃除機は1200Wとか消費電力が高いので危険なイメージがあるのかもしれませんが、もしそうならPCがショートする前に使っている人間に感電しますのでイヤでも気が付きます。掃除機の構造を見てみればそんな心配は一切無いことが分かるはず。
ただ、ホースがプラスチック製の場合が多いので、季節によっては静電気が溜まりやすいかもしれません。そこだけ気をつけて。

逆にエアスプレー。あれはオイラ的には非推奨。
PCのケースって奥行きはあるし深さもあるし、エアスプレーで吹いたくらいでは掃除になりません。
見えてたホコリが見えない場所に移動しただけでは掃除とは言わんでしょ。コレを掃除というのならオイラの特技に掃除が追加されて履歴書が賑わいます。主婦も多少は楽が出来るか?
そう考えるとそれはそれでメリットがあるな。

あとね、エアスプレーの吹き始めが冷たく感じるときがあるよね。製品にもよるけど注意書きとして「凍傷の恐れがあるので皮膚に向けて使用しないでください」的なことが書いてあったりもします。ヒンヤリどころじゃない温度の気体が噴出されるわけですよ。
気体は冷却されれば液化しますな。液化窒素なんてマイナス195.8度以下です。エアスプレーから液化した成分が出てる可能性もあるわけですよ。もちろんすぐに気体に戻るわけですが、液化した状態のものを基盤に噴出すると腐食の原因にもなりかねん。基盤には銅がよく使われてるしねぇ。

ってことで、掃除機にホコリ取り用のアタッチメントを付けて吸いまくること10分。
ホコリがキレイになったところで掃除のための外したCPUクーラーを取り付けます。

まずは残ってるグリスをキレイに拭き取る作業から。


CPUに残ってるグリス


CPUクーラーに残ってるグリス

グリスは簡単に取れそうに見えますが簡単には取れませんので専用のクリーナーが販売されていたりします。zippo(オイルライター)のオイルでも代用できるので近所に専門店が無い人はコンビニでzippoオイルを買ってくるってテもあります。
オイラはzippoオイル専門ですが、zippoオイルを切らしてる時は灯油を使ったりもします(オススメはしませんが)
使う紙はキッチンペーパーが良いみたい。どこの家庭にもありそうだしね。ティッシュはすぐに破れて使い心地悪し。クズが出るしね。
カメラを使ってる人ならカメラレンズ用のペーパーが有るじゃない?kenkoとかから発売されてる安いヤツ。あれも中々具合が良いです。
http://www.kenko-tokina.co.jp/d/4961607871171.html

拭き取ったら新たにグリスを塗ります。
あぁ、なんでグリスが必要かというと、PCを使っているとCPUの温度が上がるわけです。CPUに負荷が掛かる重い作業(動画のエンコードとか)をすると温度はグングン上がるわけです。なのでCPUクーラーというCPUを冷やす部品を取り付けます。
CPUの熱はCPUクーラーに伝わりまして、CPUクーラーに付いているファンやケース内の空気の流れによって冷やされる、と。
ところがCPUとCPUクーラーの接着面に隙間があると、CPUの熱がCPUクーラーに伝わりにくくなるんですな。するとCPUの温度は下がらずに上昇を続ける。
そこで、CPUとCPUクーラーの接点に生じるミクロン単位の隙間を埋めるためにグリスを塗るわけです。なのでグリスには熱伝導率の高さが求められまして、こだわる人はグリスにトコトンこだわります。

手持ちのグリスを並べてみました。上から下に高い順で並んでいます。
一番上はシルバーグリスという種類。真ん中はCPUクーラーに付属していたシリコングリス。一番下は200円くらいで買った安物のシリコングリスです。
いままで使っていたのは真ん中のシリコングリス。同じシリコングリスでも一番下の安物よりは性能が良いはず(根拠は無し)。
今回も同じグリスを塗ろうと思ってキャップを取ったのですが・・・・、ありゃりゃ、打ち止めだよ、使い切ってるよ。

一番上のシルバーグリスは更に性能が良いのでしょうが、コレがとても粘度の高いシロモノでして、高い金を払って買ったはいいがマトモに塗れたためしがない。なので今回も、そして今後も使う予定はない。
かといっていつ買ったか分からん安物のシリコングリスもなぁ。

ということで区内のお店に買いに行きました。お目当ては「冷える!」と評判のAS-05。
http://www.ainex.jp/products/as-05.htm

日が落ちて肌寒い風が吹く中を自転車を漕ぐこと15分。PC専門ショップに到着すると・・・。AS-05が売ってねーじゃん!
もう駄目だこの店。PCショップのチェーン店なんだけど、チカラを入れてるのはソニーとか東芝とか富士通とかの既製品ばかり。ファンとかケーブルとかネジとかの自作用品の品揃えはケーズデンキ(家電量販店)の方が圧倒的豊富だよ。なに?このネジレ現象は。
つかウチの近所のケーズは特別なんだよね、値段はともかくちょっとした買い物ならアキバに行く必要がないくらい揃ってる。
分かってるんだから最初からケーズに行けばよかったよ。

と嘆いていたら目に止まったのがコレ。
http://www.valuewave.co.jp/cgi-bin/item.cgi?item=024076

バリューウェーブ?あぁ、RAIDMAX のけったいなケースとかを販売している会社か。グリスまで売ってるのか。
http://www.valuewave.co.jp/
写真で見ると伝わりにくいが10グラム入りである。シルバーグリスとしては大容量。なのに値段は900円弱。
AS-05が3.5グラムで実売1500円~1600円なのに対して10グラムで900円弱。なんとも怪しい、こういうのは地雷に決まってる。買ったはいいが使ってみると100円の価値もなかったりするんだよ、そういうもんだよ、こういうのは。
長くはないが決して短くもない人生経験からオイラは知っているんです。そしてもう一つの事実もオイラは知っているんです。

地雷は踏まずにいられないのがオイラの性分。という事実。

買ってきました。
粘度も適度で塗りやすかったです。

グリスの塗り方にはコツがあって、コツを覚えるまでは失敗するんですな。オイラは未だに失敗するんですが、失敗かどうかってPCを組み立てて起動してみないと分からないわけです。起動してみてCPU温度が異常に高かったりCPUクーラーのヒートシンクが冷たかったり、そうして確認して初めて失敗と分かるわけでして、そうするとまたケースを空けてクーラーを外してグリスを拭いて塗り直して・・・・、あぁ面倒臭い!
出来れば一発で格好良く決めたいモノですなぁ。

グリスについての詳細やシルバーグリスの塗り方はこの辺を参考に。
http://www.dosv.jp/feature/0606/14.htm
http://star.ap.teacup.com/pii-no-pc/104.html

初めてで自信がないよって人や、滅多にやらないから失敗しないことを最優先にする人にはシートをオススメします。サロンパスのように貼るだけです。値段は素材によってピンキリ。
こんなのです。(コレは比較的高価)
http://www.ainex.jp/products/ht-08.htm

グリスを塗り終わったのでCPUクーラーを装着。今回は夏場に向けてクーラーのファンを取り替えました。
今までは鎌風の風PWM(CPUの負荷に応じて回転数が変わる)でしたが、夏場はこれじゃイカンと元からCPUクーラーにセットされていた2000rpm(1分間に2000回転で固定)のファンに戻すことに。


before


after

あとはゴチャゴチャの配線を整理整頓してお終い。
起動してCPU温度を測ってみました。

メンテ前
CPU温度 45~48度  / ファン回転数 900~1000rpm

メンテ後
CPU温度 35~37度  / ファン回転数 2100rpm

Everestで計測

おぉ、下がってるじゃん(そりゃそうか)。
だけどファンの音がうるせー。爆音だよ、これ。
取り敢えず真夏になるまではもう少しファンの回転数を抑えておかないと精神衛生上悪いぞ、こりゃ。

ってことでBIOSのファンコントロールをAUTOにしてみたところファンの回転数は1600rpmまで下がった。音はするけど先ほどと比べたらずっとマシ。
CPU温度は・・・・、1度しか変わらないじゃん!んじゃこれでいいよこれで。

ということで「あしたのために その1」でした。
その2は何するんだ?バックアップでいいのか?

参考までにマシン構成

CPU : C2D E6300(定格)
M/B : GA-965P-DS3 Rev.3.3
RAM : DDR2-667 3G
VGA : GALAXY P79GS-SP/256D3 + VF900-Cu
ケース: Antec Nine Hundred
CPUクーラー : GIGABYTE GH-PDU21-SC

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