携帯を持とうかと。
移動中の電車内でやることがなくて、中吊り広告を車内の端から端までジックリ読んでしまって挙動不審に思われていそうなので、ワンセグでもみられるなら暇つぶしになるんじゃないかと。それだけが理由じゃないけどメインの理由はその程度のもんです。
携帯デビューが mova D101 Hyper で、D201 → D203 と渡り歩いた過去があるので三菱製をと思ったら、もう作ってないのね、三菱は。
DoCoMoの後にしばらくTU-KAを使っていたのでTU-KAにしようと思ったら、TU-KAってもう無いのね。auなのね。
というくらい携帯音痴が書いている文章です。誤りはあって当然と広い心でお読みください。
携帯を持ったとしてもほとんど通話はしないんです。分かってるんです。身内からの着信がほとんどで月に10分も通話すればいい方でしょうか。auのぷりぺいど携帯も1000円分を期間内に使い切れなかったほどですから。
ただ妹や義弟や従兄弟がみんなauなので、携帯をauにしてFTTHもギガ得に入れば固定電話からau携帯への通話が有利になるって聞いちゃったのでauでもいいのかなって。現在は通話料が気になって固定電話から携帯へ発信するのをためらっちゃう状況なので。
au端末の値段を調べてみると意外と安いのね。春モデルの発表間近ということで、現段階では最新であるはずの冬モデルも新規なら1円とか0円で買えるらしい。
まぁ確か新規契約なら大概の機種は安いんだよね、昔から。
端末の価格は安く済みそうなので、一番の懸案である料金プランについて調べてみるもよく分からない。携帯の料金っていつからこんなに複雑になったのさ。14年前はもっとシンプルだったのに。
まぁメールもwebも無かった時代と比べてしかたがありませんなぁ。
分からないんです、教えてください。
相手が誰であろうと素直にこの言葉が言えるようになったとき、オイラは「年をとった」と実感しました。良く言えば大人になった。
サービスを提供する側として「知りません、分かりません、できません」は絶対に言ってはいけない、と散々教え込まれたからかもしれませんが、若い頃は根拠のないプライドが邪魔をして「分からないので教えてください」の一言が言えなかった。
だけどオイラも年をとった、大人になった。
近所のauショップに入るやいなや、「携帯を持っていないので分からないことがたくさんあって、教えてくれますか?」と切り出した。
応対してくれた若いお兄ちゃんはオイラの初歩的な質問に親切に答えてくれて、数種類の実機を使って機種別の特徴の違いまで見せてくれた。おかげで料金プランのこともよく分かったし、長いこと理解できずにいたパケット定額の仕組みも理解できました。
よし、ここまでくれば腹は決まった。auにしよう、au携帯を持つぞ。
一度家に帰って端末の選定に取りかかる。オイラはスペックオタクなのでデザインや操作性なんかは二の次です。アクセサリーとして持つ訳じゃないし、大事なのはその端末のスペックが優れているかそうでないか。
技術の進歩が早い携帯業界では、最新のスペックもすぐに陳腐化してしまうのでしょうが、それでもその時点でのベストなものを選びたいっては誰もがお思うことではないでしょか。
いろいろと調べてみたところ、どうも気になることがいくつか見つかった。
auの端末のほとんどは未だにQVGA液晶であること。VGAやWVGA・FWVGAの液晶を持つ端末は数えるくらいしかない。更にVGA液晶でもezwebでは、要するにネット閲覧時はQVGAに限定されてしまうらしい。
QVGAってのはQuarter VGAのことだから、QVGAはVGAの1/4。たとえ液晶のサイズ(3型とか3.3型とか)が同じであってもQVGA表示とVGA表示では解像度が4倍違うということか。
もうひとつはKCP+というもの。
KCP+
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)KCP+(ケイ・シー・ピー・プラス)とはKDDI Common Platform +(ケイディディアイ・コモン・プラットフォーム・プラス)の略で、KDDIと米国クアルコムにより共同開発された携帯電話専用の共通プラットフォームである。
ご存じのように携帯電話の端末は同じキャリアの端末を複数のメーカーが製造しています。
複数のメーカーが好き勝手に独自の仕様で作ってしまうとコストもかかるし操作方法の共通性もなくなるしでデメリットが多い。そこで共通のプラットフォームを設けて、それを土台にした端末の開発をしようと作ったプラットフォームがKCPで、KCPを更に進化させたのがKCP+、と。KCP+を用いることで最新の機種ではマルチ表示(○○しながら○○する)などの機能が実現できる。そういうことらしい。
ところがこのKCP+というプラットフォームが未だに未完成というか熟成が進んでおらず、操作のもたつきや操作中のフリーズなどユーザーから不満の声が出ているらしい。
確かにauのお兄ちゃんも「今年の春モデルはKCP+の改良が進んでかなりサクサク動くようになるらしいです」言っていたっけ。
そういえば妹が買い換えたW64SAも動きが緩慢でイライラする。調べてみるとW64SAもKCP+端末らしい。
なるほど、んじゃいま買うとしたらKCP+端末じゃない方がいいのか。
ということで候補を絞ってみたんですが絞れない。つか1個も該当しない。
VGA以上の液晶を持つ端末はすべてKCP+なんだもの。KCP+じゃない普通のKCP端末だとQVGAとかWQVGAになってしまう。
オイラが携帯購入を決意した小さな理由の1つに、携帯サイトの表示確認ってのがあります。
現在は各キャリアが配布しているエミュレーターを使ったり、「gooモバイルの携帯サイトビュワー」や「Opera Mini 」のシミュレータなどオンラインのサービスを利用して確認しているんですが、エミュレーター・シミュレーターと言っても再現性は100%ではないかもしれない、やはり実機で確認したい。できることなら全キャリアで確認したいんですが、それは経済的に不可能なのでせめて1キャリアだけでも。
ということなんですな。
なのにせっかく購入した端末が時代に取り残されつつあるQVGA・WQVGA液晶じゃ都合が悪い。そう簡単に機種変更するわけにもいかないし。
更に、仮にVGA液晶を選んでもezwebでQVGA表示になってしまうんでは意味がない。
端末のスペックだけで考えるとDoCoMoの端末に軍配が上がるのですが、なんせDoCoMoは電電公社が細切れになってできた会社、auのようにFTTHやxDSLと平行契約で、携帯と固定回線の間での通話料金が半額とか無料なんてサービスは望めない。
携帯電話の利用目的を携帯サイトの表示確認に特化するならば、CSSに独自の仕様をとっているDoCoMoを契約するのが一番役に立つのですが、FTTHの基本料金や固定電話を含めた通話料を考えるとKDDIのサービスに統一することで得られるメリットは非常に魅力的。
え?ソフトバンク?あれはサービスを提供してもいい企業とは認めていないので候補にも挙がりません。
今日(29日)に発表されるauの春モデルはKCP+の熟成が進み、FWVGA液晶を搭載した機種が増えてezwebでもVGA表示になるらしいので春モデルの発売を待つべきか。
つか本当に買うんだろうか、オイラ。どうせまた使わないで1年くらいで解約するのは目に見えてるのにね。
auショップのお兄ちゃんはPCとの接続や連携、WordファイルやExcelファイルへの対応なんかも話してくれたんだけど、話の最後に「スイマセン、私はパソコンを持っていないので専門的なご案内ができなくて・・・、ご不明な点がありましたら詳しいものを呼んで参ります」と仰った。
お兄ちゃん、あなたは偉いよ。店員としては上司にだめ出しをされるかもしれんけど、客の立場としてオイラはあなたを尊敬するよ。知らないことを「スイマセン、知りません」と言える勇気は誰もが持てるもんじゃないよ。若い頃は尚更だよ。
「ご不明な点がありましたらまたいらしてください、私ももっと勉強しておきます」
そういって見送ってくれたお兄ちゃん。決めたよ、あなたから買うよ。
都心の量販店でキャッシュバックをやっていようが、近所のヨーカドーで商品券をつけてくれようが知ったこっちゃない。多少割高になってもauショップのお兄ちゃんから購入するよ。気持ちの良い買い物とは金銭の損得だけじゃない。
春モデルが新規で0円になったらまた伺います。
それが何ヶ月先になるのか知らんけど。