モーターショー

東京モーターショーが開幕したようでニュース番組で盛んに取り上げられてますな。
http://www.tokyo-motorshow.com/

若い頃は毎回のように行ってました、モーターショー。初めて行ったのは親父に連れられて晴海で開催されていた頃ですから・・・、6~7回は行ってるでしょうか。まぁオイラはバイクにしか興味がなかったので半日だけで帰ってきてしまいましたが。

バイク一辺倒だったオイラがクルマに興味を持ったのは平成の夜が明けた1989年、R32スカイラインがキッカケだったでしょうか。コンパクトなボディに計り知れぬ戦闘力を秘めたそのクルマにバイクと通じるモノを見た気がしたんです。誰が乗っても速く快適な乗り物よりも、苦労と努力を重ねた者だけがその性能をフルに操ることが出来る乗り物の方がオイラには魅力的に映りました。当時は19才と若かったしねぇ。
だけど19才だからスカイラインなんて買えません、自宅にあったのは型遅れの軽自動車。しかもオイラ自身はバイクの免許しか持っていなかったので運転すらできませんでした。

当時はバブル真っ盛り、オトコノコは所有するクルマで己のステータスを誇示するのが当然の時代でした。ソアラやプレリュード、レパードといったスペシャリティと呼ばれるクーペがデートカーとして人気を集め、小型車でもシビックやレビン・トレノなど速く走るための技術が盛り込まれたスポーティーなクルマがもて囃された時代。
お洒落な店やスポットは女の子が探せばいい、そこまでの移動は男に任せろ、という時代。

バブル崩壊後しばらくもクルマ好きの友人に囲まれて過ごしていたので、男がクルマを誇示する時代がいつ頃終焉を迎えたのかオイラは定かではありません。気が付けばいつの間にか時代は変わっていて、クルマはあれば便利だけど無くても困らない時代になっていました(都市部の生活者限定ですが)。オイラ自身も数年前に車を売って以来、自動車無しの生活を送っていますが不便さを感じることは年に数回あるくらい。もはやクルマは無くて当たり前の生活に慣れきってしまっています。

今年のモーターショーに関するニュースや特集した雑誌を通じて各メーカーの出展されているクルマの情報を見てみました。
時代の流れに従い低燃費や低排出といった技術の革新はめざましく、また安全性や運転のし易さに配慮した技術も驚くほどの進化を見せているようで。

各メーカーとも最新の技術を投入したコンセプトカーを出展していますが・・・、こういったエコカーなんか見ても「凄いな」とは思うけど「欲しい」とか「乗ってみたい」とは思わんのよね。乗りたいと思うのは800万という値段から絶対に不可能ではあるけどGTRになるのよ。クルマとして見たときのワクワク感が全く違う。

エコカーなんかに力を注ぐのは企業として当然だと思うし必要且つ大事ではあるんだろうけど、クルマ離れを止めるには「一度は乗りたい」と思わせる「スペシャルなナニか」が備わっている商品を開発しないといけないんじゃないだろうかと専門家でもないのに思ったわけですよ。

バイクを降りて久しいオイラが未だに次のバイクを買わないのは、金銭的な面よりも「乗りたい」と思うバイクがないからなんだよね。RZTZR(1KT)・NSRといった2ストで育ったオイラには、快適さや扱いやすさに重きを置いた現在のバイクは魅力的に映らない。どこかに「とんがった部分」が無いとねぇ。

しかし、最近の若い人ってクルマを持たずにナニにお金を掛けてるんだろうね?周囲の人間は年老いていくばかりだし、若い人と知り合う機会はめっきり減ったし、どうも時代の流れから取り残されていると感じる今日この頃です。
クルマに対して人生を一変させるほどの特別なナニかを求める考え方は時代遅れなんでしょうかねぇ。

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