ボツになったネタを書きかけのままアップする禁断シリーズの第三弾。
前回は短文を3つ取り上げましたが、今回はかなりの長文ネタに挑んだはずが前置きが長すぎたため書いてる途中で着地点(落としどころ)を見失い「こりゃまとめるのは無理」と悟って放置した文章です。
- 2008/03/02 タイトル未決定
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喫煙者の人、あるいは嫌煙者の人は知ってるかもしれませんが、ごく普通の非喫煙者の方々はあまり知らないんじゃないかというネタ。
昔のコマーシャルはテレビやラジオなどの電波に乗るものと雑誌・新聞などの紙媒体が主流でしたが、最近のコマーシャルはそこにwebという媒体が加わるようになりました。テレビCMでも「続きはウェブで」とか「○○○で検索」なんて終わり方をするものが普通に流れています。紙媒体ではQRコードを載せて携帯サイトへ誘導する手法が普及しています。
いまやwebによるコマーシャルはテレビCMなどと同じくらいの訴求力を、いやテレビCMとweb・携帯サイトを連動することが効果の高いコマーシャルの条件となりつつある。なんてことは新聞や雑誌なんかでも取り沙汰されていますからご存じの方も多いはず。
ところがですな、世間から淘汰されつつある嫌われ者のタバコはコマーシャルの機会や場所を奪われて久しいわけでして、例えばモータースポーツのスポンサーと言ったら昔はタバコだったわけですよ。音速の貴公子が操るマクラーレン・ホンダのマシンにはMarlboroの文字が燦然と輝いていましたし、中嶋悟の黄色いロータスにはCAMELの文字とラクダのロゴが大きく貼られていました。
バイクの世界でもMarlboroとYAMAHA、RothmansとHONDA、Lucky StrikeとSUZUKIといった具合にタバコメーカーとの結びつきは強く、市販のレプリカマシンにもタバコの銘柄の文字が貼られていて大人気でした。オイラも高校時代にMarlboroカラーのTZR(1KT)に乗ってましたよ。テレビCMにも印象の強い物が多く、Lucky StrikeのCMではアメリカの荒野をバイクで走る男性と美女、MarlboroのCMは馬に乗ったカウボーイのマルボロマン、LARKのCMは有名俳優を起用した映画仕立て、といった感じでそれぞれの銘柄が持つイメージを打ち出したCMをシリーズで流していました。
中でもPARLIAMENTの都会的なCMは秀逸で、未だに深夜の都内をクルマで走ってたりするとPARLIAMENTのCMを思い出すくらい印象に残ってる。ところが1998年4月にタバコのテレビCMを規制する発表がなされ、これらの秀逸な映像作品も放送されなくなったわけです。(現在は規制ではなく禁止)
21世紀に入ると雑誌や新聞などでの広告も規制・禁止されるようになり、ついにはwebでの広告も禁止となった。はいここまでが前置きでここから本題。久しぶりに長文の前置きが書けて良い気分。
文頭で書いた「ごく普通の非喫煙者の方々はあまり知らないんじゃないかと」というのはここからね。テレビや雑誌などでのタバコ広告の禁止はご存じの人も多いでしょうが、webではどうなってるか知ってます?
もちろん喫煙を促すような広告は禁止されているんですが、そればかりか取り扱っている製品紹介サイトですら年齢認証が必要なページになっているんですよ。年齢認証なら形式的にとはいえエロサイトだってやってるじゃん!と思うかもしれませんが、タバコの年齢認証のそれは驚くほど厳重だったりするんです。例えば我が国のタバコ製造販売を担うJTのサイトの場合だと、タバコの情報サイトにアクセスするにはメールアドレスと生年月日の入力をして、さらに専用の窓口に電話を架けて生年月日の確認と20歳以上である旨の宣誓をしなければいけないんです。受話器に向かって名前と生年月日を告げ「私は成人喫煙者です!」と叫ばないといけないんですよ。そうして初めてサイトにアクセスできるようになる。
もちろん、虚偽の申告をしようとすればいくらでも出来るんですが、その手間暇を考えると未成年者が虚偽の申告をしてまでアクセスしようとは思わんでしょう。大人のオイラでも面倒くさいと思ったんですから。んじゃ日本以外の国ではどうなのかと調べてみました。
まずはMarlboroやLARKを販売するPhilip Morris。
http://www.philipmorrisinternational.com/pmintl/pages/eng/default.aspここでもタバコと健康に関するコンテンツはあるものの製品紹介などページは設けていない。
別サイトとしてMarlboroのサイトがあるようですが、ここも日本と同じく年齢認証を要する登録が必要なようです。
https://www.marlboro.com/お次はKENTやLucky Strikeを販売するBritish American Tobacco
http://www.bat.com/ここでも